すでに恋は始まっていた

繋がる想い

しばらくすると、レトワールのみんなは「一般生徒のみんなと遊ぶ!」って言って、どこかへ行っちゃった。


疾斗は私に付き合ってくれて、一緒にいてくれているの。


泉と葉月もクラスの方にいるし、疾斗と2人っきりの今はあの日のことを言う絶好のチャンス!


私は疾斗に昔のことを告げることにした…。


「なぁ、日菜…裏庭に来てくれないか?」


「え⁉︎」


私が口を開く前に、先に疾斗が言ってしまった。


(どうしたんだろう?)


私も裏庭に呼び出すつもりだったし、別にいいんだけど…。


「ダメか?」


「ううん!大丈夫!行こ!」


(疾斗の話を聞いた後に言おうかな…)


私はバックを手に持ち、疾斗と裏庭へ向かった。

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