すでに恋は始まっていた
強い日差しを浴びながら、ステラ学園へ登校したある日…。


教室には私と泉の机がなかった。


驚いたけど、何か起こるとは予想していた。


ついにいじめがスタートしたんだと思う。


私達を見て、周りの女子がクスクス笑っている。


男子はどうしていいかわからず、おろおろしている感じだ。


「泉、ごめんね。私といるせいで…」


「何言ってんの!日菜のせいじゃないでしょ?それに、私達はいつでも一緒!」


泉が自信満々に笑ってみせる。


《私達に離れ離れなんて言葉はないんだから!》


「うん!そうだね!」


心を読むことで泉がホントにそう思ってることが分かる。


(泉はホントに優しい!)

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