すでに恋は始まっていた
「「ちょっと!声でかい!」」


2人で乙川の口を手で塞ぐ。


「ごへんなはい」


《ま、まさか本当にできるなんて…》


「乙川さん、この人の前で余計なこと考えちゃダメだからね?私なんていっつも読まれてるんだから」


泉が幼稚園の先生のように、人差し指を立てて注意する。

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