すでに恋は始まっていた
勢いで1年の廊下まで来ちゃったけど…


(疾斗は怒ったまんまだったー!)


疾斗のいる教室まであと10m…なんだけど。


(どうしよう… )


私の足は止まっている。


2人に背中を押されて来ちゃったけど、結局これって私の自分勝手?なんていう考えも湧き出した。


(ええい!どうにでもなれ!)


私は教室へと足を踏み出した。


(まずは疾斗のいるところに…ん?いない?…教室間違えたっけ?)


いつもなら女子に囲まれているはずの疾斗が見当たらない。

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