すでに恋は始まっていた
それから私は疾斗に家まで送ってもらった。


すごいことに、疾斗の家は私の家の真後ろだったみたい。


ちょうどそこで区域が分かれているから、今まで知らなかったんだと思う。


自分の部屋に入りベッドに寝転んだ。


私は今日のことで、心が強くなった気がする。


少なくとも「化け物」って言われても倒れないくらいにはね。


まだ震えたりはすると思うけど…。


でも、ここまで成長できたのは泉と葉月のおかげ。


あの2人なら絶対に私を裏切ったりしない。


周りから言われてもきっと私を助けてくれる。


そう思えるようになった。


「ありがとう、2人とも。私も2人のこと、絶対守るからね」


私はそのまま眠りについた。

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