強引上司の恋の手ほどき
「で、課長にはなに渡すの? やっぱり裸にチョコ塗って……た・べ・て? 作戦?」
「美月さんっ!」
いくら内緒話でも仕事中にする話ではない。私が慌てると美月さんはケラケラと笑っていた。
「図星だった?」
「そんなこと、しませんからっ!」
ふと美月さんの後ろに郡司さんの顔が見えて恥ずかしくなる。
「あれ? 顔真っ赤にしてどうしたの?」
「もう、これ以上意地悪しないでください。ちょっとお茶淹れてきます」
私は、一息つくためにお茶を飲もうと給湯室へと向かった。
自分のマグカップを用意して、お気に入りのジャスミンティーのティーパックを準備した。そしてポットからお湯を注いで時間をおいている間に、シンクの中に置かれていたカップを洗う。
バレンタインの今日は就業後、郡司さんの部屋へ初めて伺う約束をしている。ここのところすごく忙しそうにしてたのでゆっくり会うのは久しぶりだ。社内恋愛のいいところは忙しくても顔が見られることだけど、やっぱりそれだけじゃ物足りない。
あまりに楽しみで、食器を洗いながら思わず鼻歌を歌ってしまう。
バレンタインになるといつも流れる曲が自然と口をついて出てきた。
「美月さんっ!」
いくら内緒話でも仕事中にする話ではない。私が慌てると美月さんはケラケラと笑っていた。
「図星だった?」
「そんなこと、しませんからっ!」
ふと美月さんの後ろに郡司さんの顔が見えて恥ずかしくなる。
「あれ? 顔真っ赤にしてどうしたの?」
「もう、これ以上意地悪しないでください。ちょっとお茶淹れてきます」
私は、一息つくためにお茶を飲もうと給湯室へと向かった。
自分のマグカップを用意して、お気に入りのジャスミンティーのティーパックを準備した。そしてポットからお湯を注いで時間をおいている間に、シンクの中に置かれていたカップを洗う。
バレンタインの今日は就業後、郡司さんの部屋へ初めて伺う約束をしている。ここのところすごく忙しそうにしてたのでゆっくり会うのは久しぶりだ。社内恋愛のいいところは忙しくても顔が見られることだけど、やっぱりそれだけじゃ物足りない。
あまりに楽しみで、食器を洗いながら思わず鼻歌を歌ってしまう。
バレンタインになるといつも流れる曲が自然と口をついて出てきた。