俺様ちびなんて好きにならない!



「あれ春香、一条は?」



「あーちょっと用あるらしくて

さっき抜けたよ、あの女の人とね」



「はぁ!?総督のくせにサボり!?

てかこういうのが総督の特権てやつ!?

戻ってきて威張り散らしたら

思いっきり殴ってやる……」



「まぁまぁ落ち着いて、桃花

私から見てひとつ思ったんだけど

あれはいい話ではなさそうな感じしたよ?

一条くん、思いっきり眉間にシワ寄ってた」



「ここの後片付けどうすんのよ~…

総督であるあいつがいない今

場を仕切って動かす人もいないし

後夜祭までに片付けおわるかなー…」



「ねぇ桃花、あんたはさ

一条くんといつもいがみ合ってるけど

実際のとこどうなの?」



「どうって……なにが?」



「あんたって本当鈍感……

……一条くんのこと、好きかってこと」




「私は………」



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