動き出した、君の夏
「ってうお!?何だこのカタマリーーッ!!!!」

裕樹の周りにも、ファンの集団ができていた
真ん中くらいから、腕がよれよれと上がって、裕樹の叫び声が聞こえた

「そ…その声は瑞希っ!!たっ…助けろォォォ~~…」

「裕樹ーーーーッ!!??ッし待ってろーーーーッ!!!!」

瑞希がブレザーの袖をまくり上げた

「ぅおらテメェ等どけやーーーっ!!!!」

瑞希がファンの子達を足で蹴散らしながら進んでいった
うわぁ…蹴られた子達かわいそう…
< 100 / 273 >

この作品をシェア

pagetop