動き出した、君の夏
「いーじゃん♪」
『よよよよくない!!』
「それに、もう暗いだろ?」
『暗いけど電車はあるから大丈夫!!あたしそこまで弱くないし!!』

「…俺、千夏と居てぇ…」
『そっ…』

そんな可愛い顔で言わないでよ…
やっぱ泊まるのは駄目だと思ってるのに、ゆらいじゃうじゃん!!

『いやっ…あたしだって…居たい…けども…』

あたしの顔を覗き込んでいた切なげな顔が、にかっと笑った

「ハハ。嘘だって」
『う…嘘!?』
「でも、千夏がそう思ってくれてたのは、嘘言って得した」

恥ずかしいこと言わすなっ!!;
恥ずかしくなって赤くなっていると、頭に手を置かれた

「マジで1人で大丈夫か?」
『大丈夫ですっ』
「じゃ、気ィつけて帰れな!」
『うん!』
「じゃーなっ」
『お休みーっ。今日はおめでとうっ』
「おう」

何分も手を振って、ホームに入った




「お、千夏ーっ。ラブラブしてたじゃん」
『あれ?瑞希』

ホームで、椅子に座った瑞希が居た
隣に座りながら聞いた

『前の電車、乗んなかったの?』
「何か裕樹と喋りまくってたら行っちゃった」
『へぇ(笑』




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絶好調な、君とあたし
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