動き出した、君の夏
『三振したから…?』
「多分ね^^;」
「だって…三振っても練習でだろ!?1回だけだし」
「うん。ま、そーなんだけど。ウチは1つのポジションに替えは何人でも居るし」
『そんな…』

ちょっと調子が悪かっただけなのに…
素人だし、彼氏だからって理由だけど、夕には4番で活躍して欲しい…

「…打率だったら」

この上なく沈んだ表情のあたしを見てか、裕樹がフォローした

「夕の方が上だし。肩だって去年より強くなってるし速い球投げられるから。ピッチャーも狙えるよ」
『ホント…?』

裕樹を見上げると、笑って手を肩にぽん。と置いた

「ま、夕の調子が戻れば、大丈夫じゃん」

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