動き出した、君の夏
『夕ッ!!』

教室までダッシュして、ドアを開けると気楽に椅子に座ってお弁当を食べている夕が居た

「ん?」

箸をくわえたまま振り向いた

『夕、芦屋に負けないでね!!』
「…ん、ぁあ、もう知ってんのか。早ぇなぁ」

そう言いながら笑った

『ピッチャーだって狙えるって!頑張って!!』
「おう」

かた

箸を弁当箱の角に置いて、にこっと笑った

「千夏に応援されちゃ、早いとこ調子取り戻さねーとな」
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