動き出した、君の夏
「バッ……カじゃねぇのお前!!??」

左手の包帯の理由を聞いた瑞希が、ご飯粒を撒き散らしながら怒鳴った

「まーまー。そんな叫ぶなって^^;」

包帯をした本人が瑞希をなだめた

「バカだろお前!!裕樹に聞いた!!地区大会はレギュラーから外されるって!!」
「まーな。でも俺が悪いだろ?」
「ホントだよバーカッ!!ボーッとしてたで故障してどーすんだバカ!!」
「俺ボーッとしてっからさ^^;」
「ボーッとしすぎだバカ!!殺すぞ!!」

瑞希が近くにあった机を蹴り飛ばした

ガンッ

ガランッ



うわぁ…
哀(あわ)れ机…

『…でも、ホントに何やってんの夕…』
「ハハっ。でも結構すぐ治るみてーだし!いーじゃん!」
「よくねぇよバカ!!マジで殺すぞてめぇ!!」

瑞希が夕に噛み付きそう…

「それより千夏。購買部行こうぜ。俺焼きそばパン食いてぇ」
『あっ、うん』
「その手じゃ無理だな。争奪戦の恐ろしさ甘く見んなよ」

何かと苦情言うな瑞希…
財布を持って教室を出た
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