動き出した、君の夏
「あー、千夏!!」
『え?』

ダウンでグラウンドを1周しているとき、夕に声をかけられた
野球部もトンボをかけて整備をしていた

『何?』
「今日、悪いけど先帰ってくんね?ちょっと練習してきてぇから」
『いい…けど…その怪我で大丈夫なの…?』

ちらっと左手の包帯を見た

「おう!多分バット振るくらいはできる^^」
『…うん。じゃあ、頑張ってね』
「おう!!」

野球部の前を通り過ぎるとき、夕が元気な声で答えた
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