動き出した、君の夏
テレビ画面の向こうへ喝采
「…あ、千夏!始まる!!」
『うっそ!見る見る!!』
瑞希に手招きされて、瑞希のケータイの画面を覗き込んだ
画面の向こうで、いよいよウチの学校の初戦が始まろうとしていた
『…あっ、夕!!』
「何かいっつも一緒に居るヤツが画面の向こうって、変なカンジする」
『あたしもそれ思った(笑』
小さなケータイの画面を2人で覗いていると、遅刻して来た上総君も寄ってきた
「何々?甲子園?俺も見るーーっ」
瑞希が素早くケータイを上に上げた
「お前は荷物運んで来いよ!しかも2年のクセして遅刻してんじゃねーよっ」
「えーっ。いーじゃん俺等甲子園まで行けねぇんだからー」
「知るかッ!!」
「だって陸部以外の皆、応援しに行ってるんだぜー?」
画面を見ると、丁度選手達の映像から応援席の映像に変わった
一塁側の応援席には、あたし達以外のS校ほぼ全員が集まっていた
「…そーか…しょーがねぇな…」
何か瑞希、上総君に丸め込まれてない?(笑
ちゃっかり上総君も一緒に観戦することになった
『あー…夕がヤバい。マジでカッコイイ』
「千夏、村松見るとそればっか」
「千夏センパイすっげぇ溺愛してますねー(笑」
3人で狭い画面を食い入る様に覗いていると、不審そうにコーチに怒られた
「なァにやってんだ三村ー!狩野ー!!高田ー!!!お前等さっさとアップ行けーっ!!」
「すんませーんっ!今甲子園見てまーすっ!!」
上総君が笑顔でコーチに叫んだ
すると、皆よっぽど応援に行きたかったのか、部員が小さいケータイ画面に寄ってきた
…勿論アップなんてすっぽかして(笑
「え、甲子園?」
「そーだ。今日じゃんっ」
「狩野先輩っ。私達も見させてもらっていいですか?」
「おーおー!皆で見よーっ!!」
瑞希が皆に見えるようにケータイを水道の上に置いた
皆座り込んで画面を見つめた
『うっそ!見る見る!!』
瑞希に手招きされて、瑞希のケータイの画面を覗き込んだ
画面の向こうで、いよいよウチの学校の初戦が始まろうとしていた
『…あっ、夕!!』
「何かいっつも一緒に居るヤツが画面の向こうって、変なカンジする」
『あたしもそれ思った(笑』
小さなケータイの画面を2人で覗いていると、遅刻して来た上総君も寄ってきた
「何々?甲子園?俺も見るーーっ」
瑞希が素早くケータイを上に上げた
「お前は荷物運んで来いよ!しかも2年のクセして遅刻してんじゃねーよっ」
「えーっ。いーじゃん俺等甲子園まで行けねぇんだからー」
「知るかッ!!」
「だって陸部以外の皆、応援しに行ってるんだぜー?」
画面を見ると、丁度選手達の映像から応援席の映像に変わった
一塁側の応援席には、あたし達以外のS校ほぼ全員が集まっていた
「…そーか…しょーがねぇな…」
何か瑞希、上総君に丸め込まれてない?(笑
ちゃっかり上総君も一緒に観戦することになった
『あー…夕がヤバい。マジでカッコイイ』
「千夏、村松見るとそればっか」
「千夏センパイすっげぇ溺愛してますねー(笑」
3人で狭い画面を食い入る様に覗いていると、不審そうにコーチに怒られた
「なァにやってんだ三村ー!狩野ー!!高田ー!!!お前等さっさとアップ行けーっ!!」
「すんませーんっ!今甲子園見てまーすっ!!」
上総君が笑顔でコーチに叫んだ
すると、皆よっぽど応援に行きたかったのか、部員が小さいケータイ画面に寄ってきた
…勿論アップなんてすっぽかして(笑
「え、甲子園?」
「そーだ。今日じゃんっ」
「狩野先輩っ。私達も見させてもらっていいですか?」
「おーおー!皆で見よーっ!!」
瑞希が皆に見えるようにケータイを水道の上に置いた
皆座り込んで画面を見つめた