動き出した、君の夏
アップも何もほったらかして
1、2、3年関係なく盛り上がっていたら
2回表まで試合が進むと、コーチが呆れて職員室から出てきた

「お前等ァ。野球も大事だがな、そこでテレビなんて見てたら暑いだろーが」
「「「「応援できないよりマシです」」」」
「直射日光の下でテレビ見て体力失うのと、部活して体力つけるのどっちがいい?」
「「「「だったら球場行かせて下さい」」」」
「…はーっ…」

コーチが、長い溜息をついた

「…しょーがねぇっ」

コーチがパンパンと手を叩いた
一瞬だけ皆がコーチを見た

「お前等研修室入れ!!」
「「「「…はい?」」」」
「応援させてやれないだけじゃなくて、観戦もできねぇのはやっぱ可哀相だからな。体力失うのも嫌だし」
「「「「…まさか?」」」」
「そんな小っさい画面じゃ全員見れねぇだろ?」

部員の動きが、止まった


「ぉおし!お前等ダッシュで研修室集合ーッ!!扇風機かけて見せてやる!!!!」
「「「「コーチ愛してるーーーーッ!!!!」」」」
「ウチの試合終わったら即行部活再会するからな」
「「「「勿論でーーーーっス!!!!」」」」

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