動き出した、君の夏

《1アウト一塁三塁。4番の村松です》

『夕出てきたぁっ!!』
「ここで一発打って欲しいよなぁー」

ここで大きいヒット（欲張ればホームラン）打てば、1点は確実に入るっ!!







《カキインッ》

《いい当たりです。伸びて伸びて――入ったァーー!!今大会第1号ホームランです!!!!》
「「「「夕（先輩）最高ーーーーッ!!!!」」」」
『マジで打ったっ!!!!』

笑顔で、夕がホームベースを踏んだ
一気に3点追加で、4点の差をつけた
ベンチに戻る夕をカメラが追いかけた
ベンチに入る前に、色んな人に頭がしがしされたりハイタッチしたりでもみくちゃになってる＾＾；

「やばぁいっ。村松先輩ってカッコイイね!!」
「俺、夕さんって前から凄いと思ってたんだけどさぁー、マジでホームランとかヤバすぎっしょ!!」
「ぅおい皆!!村松は千夏のモンだかんな!!!!」

皆が感動して夕を褒めまくっていると、瑞希が振り返って笑顔で叫んだ
笑顔ってよりニヤニヤ…

「「「「はぁーい（笑」」」」
『笑うなぁっ!!（笑』