動き出した、君の夏

そんなこと言うな!!!!

ぱちん

かなり早い時間に、部屋の電気を消した
タオルケットをかぶって、真っ暗の天井を見つめた

『………』


ぎゅっと目をつぶって、寝ようとしたけど…



『…寝れるわけないよなぁ…』

ベッドから起き上がって、エアコンを切って窓を開けた
すぐに生暖かい夜風が部屋に充満した

今日は珍しく月が綺麗に見えた



『…こんな時間に寝れないよ…』

ベッドのすぐ後ろにあるミニテーブル置いたケータイを手に取った
現在の時刻。午後10時29分

いくら明日からインハイだって、この時間には寝れないよなぁ…

『…今日も夕、カッコ良かったなぁ』

昼間、また皆で研修室で見た試合
大阪のU校との対戦で、7-5で見事勝利
準々決勝進出
明日は準々で静岡のT校と試合
そして明日は…インハイの高跳び。予選、決勝
次の日は100mとリレー…と
インハイは2日で終わるから、野球部が決勝まで残れば丁度見に行けるんだけど…

『あー。ドキドキして眠れん…』

ケータイを開いて、夕にメールを打った

【今日もお疲れ☆
 陸部皆で見たよ♪
 明日は陸部も大阪行くから( ´艸`)
 お互い頑張ろう☆★】



送信ボタンを押して、ベッドに倒れこんだ

『ふー…本気で寝れない…ってか10時に寝るって事態無理じゃん…』




ピピピピピ

『…返信早っ』

夕から返信が来た
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