動き出した、君の夏
「えー。まず右から。狩野 瑞希さん。女子100mハードル全国7位でっす!!」
「え?あ、おうっ!!」

「次は三村 千夏さんっ。女子走り高跳び全国1位です!!」
『あ、えっと…どーも?』

「次はー?高田 上総君。男子110mハードル全国3位です!!」
「いぇいっ!!」

「最後は1年の北河 命君!男子走り高跳び全国5位でっす!!」
「あ、有り難うございます…?」

裕樹が4人を紹介し終わると、18人からぱちぱち静かな拍手が起こった

「ではっ!表彰っ!!」
『え?』
「何かくれんの?」

夕が、花火をあたしに差し出した

「花火。だけどな(笑」
『…あははっ(笑』

瑞希も、花火を受け取りながら笑った

「花火かよー。しかもさっきやってたのだ(笑」

「では皆さん今一度4人に盛大な拍手をっ!!」

「おめでとーっ」
「おめでとう」
「すっげー速かったー!!」

皆、拍手してくれた
その中には、この前夕と衝突した芦屋も居た

「えへへーどうもどうも!!」
「瑞希センパイ、悔しくてすっげー泣いてたクセに(笑」
「うるっせーな!!いんだよ本業は200なんだから!!」
『皆ありがとー!』
「有り難うございます!!」

「村松、キスしてやったら?」



『は!?』

誰だ今言ったヤツ!!
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