動き出した、君の夏
『あ、てかさ』
「ん?」
『芦屋とは、もう大丈夫なの?』
「卓人?もう余裕だぜっ」

夕が、この前の笑顔とは違う
本気の心の底からの笑顔で言った

『そっか…』

安心した
甲子園まで来て不仲なのかなって心配してたから…

「あ、そーだっ。千夏」

『ん?』








ちゅっ


『……ん…』


ぁれ…
キス、終わんない

何回か、角度を変えて
こんな長いキス…初めてだよ…?

『…ふ…ぅ…』


息が続かないって思い始めたら、夕から唇を離した


『ま…また今回は長かった…ね…///』

暗闇で、夕からは見えないかもしれないけど
きっと、今のあたしの顔は真っ赤だ
そりゃもう。有り得ないんじゃないってくらい真っ赤だと思う
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