動き出した、君の夏
「おーいお前等早くバス乗れーっ」
「「「「はーい」」」」

9人が、小さなバスに乗り込んだ

1番後ろの席の窓際に座ると、隣のバスが見えた

『あっ、野球部!!』

窓を開けて、身を乗り出した

『ぅおーい野球部の皆ーっ』

「あ、三村さんー」
「おい村松。三村」

芦屋が、隣に立っていた夕の肩を叩いた
あ、ホントに大丈夫なんだ…

「…あ、千夏っ」
『第一試合?』
「や、第二。大阪と^^」
『頑張って!!』
「千夏もなっ」

ぁあ~~っ
幸せ…♪
大会の前は、これから幸せに浸っておくことにしよう(笑

「ぅお~~い。1人でノロケんなよーっ(笑」
『ぐぇっ』
「「お早うございます村松先輩っ」」
『ちょっ、3人は無理…っ』

3人が、あたしの上に重なって窓から顔を出した

「っはよっ。リレー?頑張ってな^^」
「「…はいっ!!!!」」
「お、おーい!決勝行けよーっ!!」

瑞希が、遅れてバスに乗ろうとした裕樹に手を振った
裕樹も瑞希に気付いて手を振り返した

「んじゃーお前等は全国制覇なーっ」
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