動き出した、君の夏
8人全員が兄貴を見つめた
「たかが1点差じゃねーか!ホームラン1本だけだろうが!!」
兄貴が、声を張り上げた
久しぶりに聞いた。兄貴の大声
「1点逆転されただけだろうが!!そんなことでヘコんでんじゃねぇよ!!」
練習でも
家でも
滅多に大声出さねぇ兄貴が
練習でも静かな兄貴が
今、この甲子園球場の真ん中で
初めて、仲間を怒鳴った
「相手だって全国のトップ2なんだ。苦戦するのは当たり前だ!!」
「そーだなっ」
村松さんが明るい声を出した
中川さんも顔を上げた
「今までは、俺等が圧倒的すぎたんだよなっ」
小林さんも笑った
「じゃ、今日の相手が、やっと俺等と対等。ってことじゃん!?」
芦屋さんが呟いた
「……そーだな」
「たかが1点差じゃねーか!ホームラン1本だけだろうが!!」
兄貴が、声を張り上げた
久しぶりに聞いた。兄貴の大声
「1点逆転されただけだろうが!!そんなことでヘコんでんじゃねぇよ!!」
練習でも
家でも
滅多に大声出さねぇ兄貴が
練習でも静かな兄貴が
今、この甲子園球場の真ん中で
初めて、仲間を怒鳴った
「相手だって全国のトップ2なんだ。苦戦するのは当たり前だ!!」
「そーだなっ」
村松さんが明るい声を出した
中川さんも顔を上げた
「今までは、俺等が圧倒的すぎたんだよなっ」
小林さんも笑った
「じゃ、今日の相手が、やっと俺等と対等。ってことじゃん!?」
芦屋さんが呟いた
「……そーだな」