動き出した、君の夏
中川さんが笑った

「っしゃ!!いーこと言ったぞ涼!!」

浦城さんと神谷さんが、兄貴の坊主頭を撫で回した

「よっ。滑り止め!!」
「影のボス!!」

静かになった兄貴が、頭をバシバシ叩かれながら片目を開けた

「…んだそりゃ…」
「やー。流れを止める滑り止め?みたいな(笑」

浦城さんを、いつもの冷静でちょっと冷たい兄貴が鼻で笑った

「バカじゃねーの」

「んじゃ、やる気出して仕切りなおしすっか!!」

村松さんがニカッと笑った


「「「「おう!!!!」」」」

それぞれのポジションに散った




「…光」

兄貴に呼び止められた

『?』
< 247 / 273 >

この作品をシェア

pagetop