動き出した、君の夏
祈り-6回裏
U校に、逆転された
三塁側のスタンドは静まり返って
マキは、トランペットを握り締めていた
『だ、大丈夫…かな』
ウチが逆転されるなんて、初めて見た
瑞希が汗を拭きながら、眉間に皺を寄せて呟いた
「……分かんねぇ」
「だいじょーーぶっ!!!!」
スタンドの1番前から、大声がした
前を見ると、野球部の応援組だった
ベンチに入れなかった
二軍、三軍の部員達
叫んだのは、ウチのクラスの将広(マサヒロ)だった
「ぜってぇ負けねぇ!!!!」
意地になってるようにも、見えた
3年間の最後の最後まで、レギュラーとして試合に出られなくて
でも、純粋にチームを応援していた
不安の無い、チームの勝利を信じる顔だった
『……うんっ』
将広に向かってうなずいた
三塁側のスタンドは静まり返って
マキは、トランペットを握り締めていた
『だ、大丈夫…かな』
ウチが逆転されるなんて、初めて見た
瑞希が汗を拭きながら、眉間に皺を寄せて呟いた
「……分かんねぇ」
「だいじょーーぶっ!!!!」
スタンドの1番前から、大声がした
前を見ると、野球部の応援組だった
ベンチに入れなかった
二軍、三軍の部員達
叫んだのは、ウチのクラスの将広(マサヒロ)だった
「ぜってぇ負けねぇ!!!!」
意地になってるようにも、見えた
3年間の最後の最後まで、レギュラーとして試合に出られなくて
でも、純粋にチームを応援していた
不安の無い、チームの勝利を信じる顔だった
『……うんっ』
将広に向かってうなずいた