動き出した、君の夏
「1点返せたじゃねーか!!これから反撃してこーぜ!!」
「そーだそーだ!!泣くなムードメーカー!!な!?」

俺、明るいだけだ
俺が4番なんて、やっぱ無理だ

「…オイ。和馬」

涼の声がした
キャップをかぶってグローブを持って、顔を上げた


「何泣いてんだよ。充分活躍したよ。お前」
『そっ…んなこと…ッ』

「ホラ。早くポジションつけよ。ライト守れんのはお前だけだ。その肩、偽モンじゃねえだろ」

『…っお、う』

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