動き出した、君の夏
『…やっべ。緊張してきた』
「マジかよー!?お前なァ。緊張グセ3年経っても直んねーの!?」
『ハハ…マウンド立てば大丈夫だぜ?』
「あーそうかい(笑)。んじゃ、お守りでも見せてやろっか」
『?』

裕樹がケータイを出した

ぴぴぴ。と操作して画面を俺に見せた


『ん?』

画面には、千夏に似た女の人が立っていた


いや…


『千夏か?』
「そ。陸上も今日、日本選手権」
『千夏、候補か!?』
「女子100mの有望株だってよ。あと瑞希も」

そっか…あれから千夏も瑞希も、大学から推薦貰ったんだっけな

『瑞希も200か?』
「そーそー!俺マジで応援するからー!!」
『彼女大好きな(笑』
「お前もだろー!!つか、3年の間に何お前瑞希のこと名前呼びになってんだよ!!」
『ん?』
「苗字で呼べ苗字で!!」
『まーまーいーじゃねーかっ。それより今度呑み行こーぜ^^』
「お、いーねぇ」



さて、そんじゃ

オリンピック選手向けて
登板といきますか
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