動き出した、君の夏
2人の姿が見えなくなった
いきなり。瑞希がガシッとあたしの肩に腕を回した

「ちーはる♪」
『千夏ね』
「今の…今度の大会優勝できるよね?」

あれ、無視?と思ったけど、顔がにやけた
うん…好きな男の子に応援されたの初めてだったからね…
100mと高跳びに出るんだけど、ガゼンやる気出た!!

『…うん!頑張る☆』
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