動き出した、君の夏
「千夏」
『ん?』

走っていると、瑞希が隣に進んできた

「明日絶対優勝しなよ!」
『瑞希もね~。野球部に続かなきゃ』
「あー…それにしても先週凄かったよね(笑」
『緊急のヤツ?校長すっごいテンション上がってたよね(笑』
「同じことばった喋ってたし。ウケた(笑」

グラウンドを1周走って体操をしていると、サッカー部や野球部も片付けをし始めた

『瑞希、調整は?』
「バッチリ☆千夏は?」
『ワクワクしすぎてちょっとガタガタ(笑』
「テンション上がりすぎなんだよ!!(笑」
『瑞希だって今日は機嫌いいじゃん?』
「…いやー。やっぱ大会は最高なんだよ(笑」

汗の臭いを振りまいた(笑)野球部が用具を片付けに来た
裕樹と夕が寄ってきた

「そーいえばお前等明日試合?」
「お、裕樹」
『そーそー♪マジ楽しみでさー♪』
「何出んの?」
「200ー」
『あたしは100と高跳びー』

「やっぱさ、大会って楽しいのか?」
『た…っ…楽しいよっ』

瑞希と裕樹が顔を見合わせて笑った

「「…単純…(笑」」

『うっ…うるっさい!!』
「何が?」
『ななな何でも無いよ!?』
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