動き出した、君の夏

一軍ベンチ組

『ねむ…』

あーあ。昨日帰ってから筋トレやりすぎた…
野球部のこと言えないじゃん…あたしだっていい加減練習しすぎなのかも
でも心配なんだよなぁ。大会の前とか心配で寝れないし
…あたし心配性すぎるのかも。部活になると

「お!千夏おはよーっ」
『おはよう瑞希!!』

教室に入ると携帯をいじっていた瑞希が元気良く挨拶してくれた
挨拶を返して席につくと、隣で夕が机に突っ伏して寝ていた

『寝てるよ…』
「…ん…」

面白がって寝顔を見ていると、何とも幸せそうに息を漏らした
…ちょっと可愛い…顔の構造はカッコイイのにね

以外と可愛い寝顔をカメラに収めようとか思いながら(笑
朝からのん気な夕の寝顔を見つめていた
すると、目をぱしぱししながらも夕が目覚めた

「…んぉ…三村…」
『…あっ、夕…』

バッチリ目が合って、正直困った
今まで隣の席なんてあんまり気にしなかったけど…
夕ってカッコイイんだね
女子が大騒ぎするのもちょっと分かる気がした

『…お、はよう』
「オス^^」

にこーっと笑って返してきた

『あ、そだそだ…夕って野球部だったんだね!』
「そーだぜ。てか今更かよー。もう2年の春だぜー?」
『いやまぁ…瑞希にも同じ事言われた…(笑』
「まー部員多いし。目立つのは一軍の人ばっかだし」

…昨日、瑞希が「一軍入ったんだ」って…

『…夕も一軍なんじゃないの?』


「お!そーだった!!」

え、何?
夕って天然?只のバカ??
え????(笑
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