動き出した、君の夏

進級の前に

『ふぁ~~~あ…』

大きなアクビを1つ
3月の寒さは尋常(じんじょう)じゃない…
だから眠いんだよ、まったく…関係無いのかな(笑

どんっ

『ぅおおい!?』

眠気の中で、背中に何かがぶつかった
あまりにもビックリして眠気が飛んだ

「おっす!千夏!!」
『…瑞希…』

相変わらずテンション高い…

『眠気飛んだ…』
「お、あたしいいことしちゃった♪」
『うん…そーだ…ね…Zzz―(。´-д-)―…』

「寝てんじゃんかよ!!!!」
『わぁぁっ!!』
「寝んの早!!しかも歩きながらって凄ぇな!!逆に!!!!」
『えへへー…特技にしちゃおっかな…(笑)―(。´-д-)―…』

「もー知らねーぞ」



「三村!!」

『はいいっ!!』

遠のく意識の中で夕の声がした
ホントに眠気が飛んで…逆にテンパって返事をした

「あ、起きた」
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