動き出した、君の夏
『っ!!』
「?どーしたよ?」
『なっ…何でも…』
瑞希に顔を覗き込まれた
瑞希には言わなかったけど、今、この瞬間で、幸せ絶頂になりました
ホームベースに帰ってきた夕が、ベンチに戻らずに何きょろきょろしてるんだろう…と思っていたら
夕が、何かを捕らえた
あたしだった
目が合って、ビックリしていると、あたしに向かって
確かに
決勝の熱気の中で
こんなに人が居る中で、確かに夕の瞳があたしを捕らえていた
その、女子ファンを作る思いっきり幸せそうな笑顔を向けて
小さくピースをした
『……ぁ…』
手を振り返そうとしたら、もう一度ニカッと笑ってベンチに戻っていった
『…ファ…』
『ファイトーーーーッ!!!!』
思わず口に両手を当てて、応援団にも負けないくらいの大声を張り上げた
『S校、ファイトーーッ!!!!』
周りの何人かが、あたしを振り返った
瑞希も、あたしの突然で思い切った行動にビックリしてた
構うもんか!!
【春の旋風】に、エールを送るんだから!!!!
「?どーしたよ?」
『なっ…何でも…』
瑞希に顔を覗き込まれた
瑞希には言わなかったけど、今、この瞬間で、幸せ絶頂になりました
ホームベースに帰ってきた夕が、ベンチに戻らずに何きょろきょろしてるんだろう…と思っていたら
夕が、何かを捕らえた
あたしだった
目が合って、ビックリしていると、あたしに向かって
確かに
決勝の熱気の中で
こんなに人が居る中で、確かに夕の瞳があたしを捕らえていた
その、女子ファンを作る思いっきり幸せそうな笑顔を向けて
小さくピースをした
『……ぁ…』
手を振り返そうとしたら、もう一度ニカッと笑ってベンチに戻っていった
『…ファ…』
『ファイトーーーーッ!!!!』
思わず口に両手を当てて、応援団にも負けないくらいの大声を張り上げた
『S校、ファイトーーッ!!!!』
周りの何人かが、あたしを振り返った
瑞希も、あたしの突然で思い切った行動にビックリしてた
構うもんか!!
【春の旋風】に、エールを送るんだから!!!!