片思いの距離
さっきまで、怒りで地面に強く当たって荒い歩調だったはず
なのに温と柊のことを考えていると、無意識に穏やかな歩調に変わっていく
なんだかんだいって、私にとって温と柊は友達以上の存在で、家族のようなもの。
温が欠けても、柊が欠けてもいけない。
三人じゃないといけない
この三人が一番安心する。
どうか。この関係がこれからも崩れませんように―。
三人一緒に、笑っていられますように。
私は、心の中でそう願った―。