おでこにキス。
西洋堂にて
西洋堂は、高校から自転車で20分くらい行った商店街の一角にある、
昔ながらの洋菓子店で、店の奥には小さな喫茶スペースがある。
その、喫茶スペースの奥、二人掛けのテーブルが私達のいつもの席。
「まだあったー!!懐かしいなっ!」
今でも変わらないその佇まいに嬉しくなる。
店の入り口のショーケースでケーキを選ぶ。
昴はチーズケーキ。
私はモンブラン。
いつもそれだった。
私は、モンブランを頼んだ。
「せっかくだし、奥の席座りたいな…」
そう思って奥の席を見ると、
空になったグラスと、ケーキ皿がのっていた。
「あーごめんなさいね!今片付けるからねっ!!」
そう言ってお店の人が急いでテーブルを片してくれた。
すれ違い様に見えた、空のケーキ皿を見て一瞬、ドキッとした。
昴も、食べた後のケーキの銀紙を
折り紙のように可愛く畳んでいた。
「……まさかね。」
下げられたお皿の上にも可愛く折られた銀紙が乗っていたからだ。
昔ながらの洋菓子店で、店の奥には小さな喫茶スペースがある。
その、喫茶スペースの奥、二人掛けのテーブルが私達のいつもの席。
「まだあったー!!懐かしいなっ!」
今でも変わらないその佇まいに嬉しくなる。
店の入り口のショーケースでケーキを選ぶ。
昴はチーズケーキ。
私はモンブラン。
いつもそれだった。
私は、モンブランを頼んだ。
「せっかくだし、奥の席座りたいな…」
そう思って奥の席を見ると、
空になったグラスと、ケーキ皿がのっていた。
「あーごめんなさいね!今片付けるからねっ!!」
そう言ってお店の人が急いでテーブルを片してくれた。
すれ違い様に見えた、空のケーキ皿を見て一瞬、ドキッとした。
昴も、食べた後のケーキの銀紙を
折り紙のように可愛く畳んでいた。
「……まさかね。」
下げられたお皿の上にも可愛く折られた銀紙が乗っていたからだ。