おでこにキス。
「懐かしいな。」


私はアルバムをパラパラと開いていく。



『三年一組』



18歳の私と昴がいた。


まだ化粧もしてない幼い私と


当時の流行りの髪型をした昴


たしか写真を撮ったのは10月くらいで


私と昴は8月20日の夏祭りに付き合ったから


まだ付き合い出して2ヶ月くらいだったか。



永遠に思えた


二人が離れる事なんて考えもしなかった


でも思い出は永遠なのかな。


まだこの時のことを鮮明に覚えてる。


私はアルバムを閉じる。



なんとなく、私と昴の思い出をたどりたくなった。



「お母さん!ちょっと自転車借りるね‼」




久しぶりの自転車にドキドキしながら家の前の坂道を下ってく。



18歳の自分に会いに行くような不思議な気持ちにワクワクしてくる。


「まずはやっぱり、高校かな。」


私と昴の出会いの場所。


私は高校へと向かった。

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