新選組と最強子供剣士
僕は、現代に、未来に帰る。


僕のいるべき時代に。


トントントン


ふと屋根が音を立てた。


反射的にそっちを向くと、真っ黒な綺麗な猫がやってきた。


「ん?猫?」


「にゃ~」


猫は僕のそばにくると甘えてきた。


顔を僕の身体にこすりつけている。


おお、なんて可愛いんだ!!


「可愛いな~お前」


「ゴロゴロ」


喉を撫でると喉をならして喜ぶ猫。


首輪もないし野良かな?


でも毛並みは綺麗‥‥‥


「え、うわ!」


猫を触った手をみると真っ黒だった。


うお!着物も黒くなってる。


なるほど、元から黒い猫だからわからなかったのか。


「にゃ~ん」


「やっぱり野良だったんだな」


「にゃ~」


ん~癒された癒された。


あ、お団子も無くなってる。


夕日もほとんど見えないし、もういいか。


「じゃあね」


僕はそう言って屋根から地面に着地。


「にゃ~」


「グヘッ!」


地面に着地した瞬間、猫も屋根から降りた。


そして僕に激突。


痛くはなかったけど、衝撃があったな。
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