新選組と最強子供剣士
あいつは、


ヒュン、パシン!


僕の仲間だ。


『!!!』


その場にいた者は全員驚いただろう。


楓さんが扇子で芹沢さんを叩こうとした時、僕は物影から飛び出した。


そして芹沢さんと楓さんの間にはいり、その攻撃を小太刀で止めた。


さすがに鞘から小太刀は抜かなかったけど。


「なっ!」


僕は目を細め、楓さんが次の攻撃を繰り出す前に楓さんを蹴り飛ばす。


「剣壱!?おまえなんでここに‥‥‥それに何してんだ!?」


もぉ、土方さんは相変わらずうるさいな。


僕は土方さんを無視して楓さん、いや、チームメイトに声をかけた。


「No.5 コードネーム ティユル」


「剣壱?何言ってやがる?」


ポカンと全員が僕を見る。


「え、どうしてそれを‥‥‥‥」


「まだわからない?立(リツ)」


そう呼ぶとチームメイト、もとい立は停止。


そして少しの間があき、驚いた声を発した。


「‥‥‥え、えぇ!?リ、リーダー、ですの?
え、で、でも、え!?」


ま、そうなるよね~


「合ってるよ。久しぶりかな?立」


「‥‥‥リーダー!!!」


ギューッと僕を抱きしめる立。


おいおい、驚きで叶が逃げちゃったよ。


立は子供に戻ってないんだなぁ。


‥‥‥羨ましい。


「ああ、会いたかったですわぁ!なんて、なんて愛らしい姿で登場するんですの!?私(ワタクシ)
感激ですわ!」


「うん、ありがとう。只今8才だよ」
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