新選組と最強子供剣士
「あ~ん、リーダー可愛いですわぁ。本当に本当に会いたかったですわぁ」


「うん、僕も会いたかった。立、とりあえず離そうか」


「う~わかりましたわ」


立は渋々と言ったように僕を離す。


ちょっと苦しかったかなぁ。


「にゃ~」


立が離した瞬間、今度は叶が肩に乗ってきた。


僕って人気者☆


ゴホン、今のはなかったことにしよう。


「剣壱、その芸姑と知り合いなのか?」


「うん、そうだよ」


「リーダー、この方達と知り合いですの?」


「うん、僕がお世話になってるところだよ」


「新選組に?それはまた‥‥‥」


「立だって吉田屋で芸姑やってるじゃん」


「仕方ないですわ。いきなりここに来たと思ったら何にも持ってなかったんですのよ?」


「僕なんか子供の姿に戻っちゃってたけどね」


「あ~スマホがあれば‥‥‥残念ですわ」


「絶対に撮らせないから」


こんな姿撮られてたまるか。


それにしても‥‥‥


時空移動したのは僕だけじゃない、か。


立が来ているなら他の奴らも‥‥‥


「あ、店主さん」


「楓、その人たちは‥‥‥いや、よしておくとするか」


「そういうことですので、私はこれから立花に戻りますわ」


「ああ、わかってる」


「では、困ったこたがあれば私の所まできて下さいませ」


立は店主さんに向かって一礼する。


この流れだと、立も新選組に置いてもらう気でいるだろう。
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