新選組と最強子供剣士
髪は高く結んだポニーテールで、袴を着用している。


腰には一本の刀。


多分、懐にも何個か武器が隠されている。


立は可愛いというより、綺麗と表した方が似合う容姿。


そのためか、今は美男子に見える。


「立、とりあえず僕のことをリーダーと呼ぶのは止めよう」


「そうですわねぇ、では、隊長とお呼びいたしますわ。あ、この口調もちゃんと変えますので心配はありませんわよ」


「うん、腕も衰えてはないようだし安心だよ」


「はい、では行きましょうか」


「叶、おいで」


「にゃ~」


立は吉田屋の店主さん達に別れを言った。


芸姑さん達は悲しそうな顔をしていたが、皆笑顔だった。


中には泣きながら笑っている人もいたほど。


吉田屋から新選組に行く道を進む。


「慕われてたんだね」


「当たり前です。私(ワタシ)を誰だと思っているんですか?」


「切り替えも早いもんだ」


「この美貌と演技力で、芸姑や男達は私に骨抜きですよ」


うわぁ~相変わらず黒いな。


立は完璧な笑顔をよくする。


その笑顔に人々は立に騙される。


ま、立はあっちでは戦闘向きじゃやかったからなぁ。


もし新選組に入るなら鍛え直さないと。


「隊長、ご機嫌ですね」


「そりゃあ立に会えたからね。後、面白い人とも知り合ったし」


「面白い人ですか?」


「そ。僕を楽しませてくれそうな人」


「隊長がそんなことを言うなんて、また珍しいこともあるものです」


「そう?」
< 135 / 416 >

この作品をシェア

pagetop