新選組と最強子供剣士
確かにあんなにワクワクするのは久しぶりだったけど‥‥‥


未来でもライバルみたいな奴はいた。


だけど、そいつより白凰は強い。


というより‥‥‥


「あいつ、僕より強いんじゃ?」


「え、なんですかそれ。隊長より強って化け物じゃないですか」


「え、そんなに?」


「隊長、自分の強さを理解してますか?あなたは、未来でまさに最強だったでしょ?」


「まぁ確かにそう呼ばれてたけどね。皆、僕を買いかぶりすぎなんだよ」


任務失敗したことだってあるし。


僕より強い人、沢山いるんだけど。


「マスターは僕より強いよ」


僕がある人を挙げると、立は顔を思いっきり歪めた。


「あれを人間だと思わないで下さい」


「ハハ、それもそうだな」


マスターは僕の所属していた組織の一番偉い人だ。


総帥でハンパなく強い。


猛毒入りの矢に射抜かれたのにピンピンしてたなぁ。


あれは悪夢だった‥‥‥‥


ま、マスターがいなかったら僕はとっくに死んでただろうけど。


しばらく歩いくと、見慣れた建物が見えた。


「あ、ここだよ。新選組の屯所」


「へーなかなか大きいですね」


「じゃ、土方さんの部屋に行こう」


「起きてるんですか?もう深夜ですけど」


「あの人、仕事中毒だから大丈夫」


あ、でも今日はどうだろ?


吉原ってことはお酒を飲んでたことになるんだよね?


いや、土方さんの事だし芹沢さんの前では酒を飲まないかもしれない。


うーん、女遊びはしたことないからなぁ。
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