新選組と最強子供剣士
そういう場所には任務として連れて行かれたことはあったけど‥‥‥


堂々とは出入りしてなかったし。


やっぱり子供は行っちゃだめだもん。


「立、吉原って‥‥‥」


「隊長」


「ん?」


「吉原ではなく島原ですよ」


‥‥‥‥は?


立の言葉に固まる僕。


え?なんか違いが?


立に目線で説明を求める。


すると立も困った顔をした。


「私も違いはよく分かりません。ただ、吉原が
『遊廓』で島原は『花街』です。大ざっぱに分けますと吉原は閉鎖的で島原は開放的です。

花街である島原は、歌や舞を伴う街です。
遊廓である吉原は、歌や舞もなく宴会もしません。歓楽のみある町です。

商業方法も町作りも違いますし、まぁこのへんは必要な時に説明します」


「歓楽のみって‥‥‥吉原最悪じゃん」


「ええ。本当に島原で良かったです」


目から鱗が出てきそう。


まさか違うものだったなんて。


屯所の廊下を歩いていると、明かりのついた部屋を発見。


やっぱり起きてたな~


「あそこ、土方さんの部屋」


「は~こんな深夜まで‥‥‥本当に仕事中毒者なんですか?」


「さぁ?僕が言ってるだけかもね」


土方さんの部屋の前までくると、立は軽く服装を確かめた。 


さて、土方さんは立をどう対処するのか。


土方さんの部屋の前までくると、叶が僕の肩から降りてどこかへ行ってしまう。


ん~どうせ戻ってくるだろうしいっか。


「土方さん、剣壱だよ」


「ああ、入れ」


「失礼します」「失礼します」
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