新選組と最強子供剣士
土方さんと斎藤さんは僕を見てる。


お腹なっただけで睨まないでよ!


よし、もう自分の言いたいこと言おう!


「にいちゃん、ご飯、食べたい」


「はっ?」


「約束した。屯所に行ったら、食べ物くれるって」


「今はだめだ」


即答する斎藤さん。


だけど、僕だってゆずれない。


「約束」


じーーーーっと斎藤さんを見る。


斎藤さんは言葉を探してるようだ。


「ふ、副長」


最終的には土方さん。


今度は土方を見つめる。


「斎藤、握り飯作ってやれ。ついでに近藤さんと各組長連れてこい」


はぁ、と溜め息をついていう土方さん。


この人の仕草って、なぜだかかんにさわる。


「は、はい。失礼しました」


部屋を出て行った斎藤さん。


やっとご飯にありつける。


いや~良かった良かった。


「おい、お前、長州の奴じゃないだろうな」


いきなり話しかけてきた土方さん。


長州じゃないって言って、信用してくれるのかな~


「長州ってなぁに?」


まぁこれがベストの答えだろ。


だいたい、子供に長州だの何だの言ってわかるわけないじゃないか。


馬鹿なんじゃないのか?
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