新選組と最強子供剣士
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目を開けるとどこかわからない場所。


ただただ川の流れる音がする。


辺りは真っ暗で少々肌寒い。


僕は川の近くで倒れていた。


ん?僕どうなったんだっけ?


車に引かれて‥‥‥‥それから?


起きあがり、土を落とすために手を見る。


しかし、その手は随分と小さい子供の手だった。


手を動かしてみる。


‥‥‥‥うん、僕の手だ。


体を見ると、なぜか水色と白の長袖長ズボンのボーダーのパジャマ姿。


靴は履いてなくて、同じく子供の足。


頭に何か乗っているので、取ってみれば、パジャマとお揃いのボンボンのついた帽子。


何かが変だと思い、川に自分の姿を映す。


そこに映っていたのは8歳位の時の僕。


「な、何だこれ」


発する声も高いが、確かに僕の声だ。


真っ黒な首辺りまでの髪と黒い瞳。


大きな目にぷっくりとした丸みのある顔。


間違いない‥‥‥‥子供になってるよ。


「な、何が起こった?」


困惑して、少しパニックになる。


非日常的な事が、僕の身体に起こっているのは間違いない。


夢ではないのは確実だ。


空気の流れも気温もリアルに感じとれる。


辺りを見回して見ると、僕が小さい頃に大切にしていた犬の縫いぐるみを発見。


枕と同じサイズで、少し大きい犬の縫いぐるみは、僕がクゥちゃんと名付けていた。


クゥちゃんを拾って土を落とす。


不思議なことに、それは買ったばかりの新品の時のクゥちゃんだった。
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