新選組と最強子供剣士
雨が降り注ぎ、べたべたする。


さっきの手の感触を思い出し、思わず顔を歪めた。


こんな顔ではリーダーに会えませんわ。


嫌な思いを振り切るように、歌を歌う。


「♪♪~♪~♪~♪♪~♪~♪♪」


いつからでしょう?


悲しくなると、あの人の顔を思い出すようになったのは。


「リーダー、早く会いたいですわ」


♪♪~♪~♪~♪♪~♪~♪♪


降り注ぐ雨の中を歩く。


私は歌を歌いながら、静かに帰っていった。





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人は脆いよね。


そう誰かが言ったのを思い出した。


雨の中を走り、僕は目的の場所へと急ぐ。


「ついた」


甘味所『丸一』


さぁ、久しぶりにスイッチを入れようか。


スパン!!


お店の扉を遠慮無く斬る。


パタンと切り離された扉が崩れる音がした。


慈悲などはなく、同情などしない。


今の僕は、刃。


店の中に入り、奥に行く。


寝床は2階か。


階段を上り、部屋の襖を開ける。


そこには男女2人が眠っていた。
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