新選組と最強子供剣士
娘さんは別室で寝ているのか。


ここはいったん後にしよう。


部屋を出て、もう一部屋の方を見る。


そこには、思った通り娘さんがいた。


「お姉さん、起きてもらうよ」


「う、ううん?」


僕が娘さんを揺すると、娘さんの目が開く。


そして僕を見て、驚いて飛び起きた。


「け、剣壱君!?」


「こんばんわ、お姉さん」


ニッコリと笑って娘さんに挨拶をする。


娘さんはキョロキョロと辺りを見回して、僕の小太刀を見た。


「剣壱君、あの、どうしたの?どうして、ここにいるの?」


本能的に恐怖しているのか、娘さんは小さく震えていた。


「実は、娘さんのお父さんとお母さんにお話があるんだ」


「え?」


「傷つけたくはないんだ。大人しくしててね?
痛いのは嫌でしょう?」


「ヒッ、た、助けて!!」


カタカタと震えながら、娘さんは大きな声で助けを求める。


すると部屋の襖が開き、娘さんのお父さんとお母さんが慌ててやってきた。


「剣壱、君?」


お父さんは僕が娘さんに刀を突きつけているところを見て、驚いていた。


そして僕に殴りかかろうとする。


僕はその前に娘さんの後ろに周りこみ、首に刀を当てた。


「け、剣壱君‥‥‥」


「動くな。動くと首、跳ねるよ?」


僕の言葉で固まる皆さん。
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