新選組と最強子供剣士
さすがに友人ってことじゃ通らないか。


でも、これが一番あってるんだよね。


「そうだ。北凪、観察に入るんだってさ。心配じゃねえのか?」


「平にぃに試合で勝ったし大丈夫でしょ」


「うぐっ!」


僕の言葉が直球で平にぃに突き刺さる。


やっぱり立に負けたこと、そうとうショックなんだろうなぁ。


「昨日試合した時は勝ったし」


「え?昨日試合したの?」


「ああ。晩飯食う前にな」


平にぃリベンジしたんだ。


立の剣を見破ったってことだろう。


「強いっちゃ強いけど、まだまだだな」


「一回負けたくせに」


「なんか変なんだよなぁ。一回目やった時より結構楽だった」


立、さんざん言われてるぞ。


やっぱり立に試合形式で刀は不利か。


「立、強かった?」


「そりゃあ強かったぜ」


ふむ、平にぃが強いと言うくらいだから、普通の浪士くらないなら楽勝か。


けど、大勢でしむけられたら無理だろう。


うーん‥‥‥‥


「剣壱?」


「‥‥‥‥‥平にぃ、薙刀って売ってる?」


「なぎなた?」


「槍みたいな長刀」


「槍じゃねぇのか?」


「槍は基本〈突〉でしょ?薙刀は槍の種類でもあると思うけど、刀と同じ〈斬〉を行う長刀」


「んーそういうことは、山南さんか新八さんに聞いた方がいいと思う。ごめんな」
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