新選組と最強子供剣士
「わ、わかった。引き受けよう」 


「わぁ!ありがとう!」


「一君、感謝するぞ!」


僕と近藤さんの笑顔に、さらに顔が引きつってしまった斎藤さん。


僕は悪くない悪くない♪


「じゃ、よろしくね!」


斎藤さんに兎達を預け、その場から立ち去る。


というより、逃げた。


あ~あ、今日斎藤さんに付き合ってもらうつもりだったのに。


また今度にしよ。


ん~そうなると、やっぱり今日の外出は止めといた方がいいかなぁ。


「ぬ、小僧?」


「ゲッ」


廊下を歩いていると、思わぬ人物に遭遇。


それは‥‥‥


「まだここにいるのか」


芹沢さんです。


「こ、こんにちわぁ」


「会った瞬間、随分な態度だな」


そりゃあ、ね。


察してくれよーーー!!


思わず顔が引きつる。


「ご、ごめんなさい」


「ふん、何をそんなに固まっておる」


‥‥‥‥ん?


なんか変だな。


前みたいに覇気がないっていう感じかな?


「なんか、元気ないね」


「っ!ふん、小僧に見破られるとわな」


僕の言った言葉に、芹沢さんは否定をしなかった。
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