新選組と最強子供剣士
道場に来た深い理由はない。


まぁあるとすれば、この前、土方さんに負けたのが悔しいから土方さんを監察したい。


後は‥‥‥出来ればストレス発散に‥‥‥


「た・い・ちょー♪」


「あ、ヒッ、り、立‥‥‥‥」


僕の思考を知ってか知らずか、立は真っ黒い笑みで僕を読んだ。


後ろにどす黒いオーラが見えるよぉ!!


「今日は休みなさいと私、隊長に言ったはずなんですが?」


そう、お昼ご飯の時に言われたのだ。


でも、でも‥‥‥


「暇じゃん!!」


「いつかぶっ倒れますよ!?」


おお、立の大声、久しぶりに聞いた気がした。


て、そんなこと思ってる場合じゃない。


「隊長は私の言うこといつも聞きませんよね?
なめてるんですか?」


「いや、えっと‥‥‥‥」


「いっそ動けなくなるように縛りましょうか?
私が介護してあげますよ?」


「いえ、遠慮いたします!!」


立の目、本気だ!


いや、でも、やっぱり‥‥‥‥


「僕にも心のストレスがある!」


「はぁ?そんなの私にもありますが?」


「うぐっ!」


一瞬で返された言葉は正論。


なんか、心に大ダメージを与えられた気分。


「か、身体鈍っちゃうし‥‥‥」


「隊長なら1日2日休んだところで、すぐに取り戻せますよ。1ヶ月の休みを1週間で死ぬ気で取り戻したことあるでしょう?」


さ、流石は我がチームの救護班。


よく覚えていらっしゃる。


「今回は前より酷くないし‥‥‥」
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