新選組と最強子供剣士
僕がモゴモゴと言い訳していると、立の顔の笑みがさらに深まった。


あ、あれ?何か言っちゃったかな?


「隊長」


「は、はい」


「一番新しい怪我。つまり、前の怪我を覚えているんですか?」


んー、んーと、えーと‥‥‥‥


‥‥‥‥‥あ"!


言いたいことを察した僕。


立の顔が見れない‥‥‥‥


「こ、こっちにくる3ヶ月前位の時に完治したあれ、かな?」


「はい、正解ですよ♪」


や、ヤバい‥‥‥


あの怪我っていったら‥‥‥


「新人の入った他チームと一緒にマスターに任務を与えられました。その任務で隊長は他チームの新人を庇った結果、3日間ほぼ仮死状態になったやつですよ」


「うん。あれは本当に終わったかと思った」


「で、その怪我よりも酷い怪我じゃないと休まないと仰るんですね?」


「‥‥‥すみません!!」


ガバッと勢いよく頭を下げて謝る。


あんな怪我はもうしたくない。


「では隊長、どうします?」


「うぅ、や、休まないとダメ?本当に僕は大丈夫なんだけど‥‥‥‥」


ジーッと立の目を見つめる。


心の中で叫んでることは1つだけ。


ストレス発散をさせてくれ!!


これだ。


自己中心?我がまま?


なんとでもいいやがれ。


「‥‥‥‥土方さん」


立はなぜか土方さんを睨みつけながら話しかける。


「あ?」


そんな立の態度に眉を寄せつつ、土方さんも睨みつけながら返事をした。


「隊長と試合をしてください」
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