新選組と最強子供剣士
「だからお使いは金田さんなんだ」


「ああ。それ以外にも、家事はほとんど俺なんだぜ。料理はたまにしてくれるんだけどよ、親父は刀以外には興味ねぇみてぇなんだ」


「やっぱりそうなんだ‥‥‥‥」


「想像できんだろ?」


「うん」


2人でしみじみと話し合う。


金田さんも苦労してるんだなぁ。


「剣壱!」


「剣ちゃん!」


後ろから呼ばれて振り向く。


斎藤さんとお梅さんが追いかけてきていたのが見えた。


斎藤さんは僕の隣までくると、金田さんと僕を見比べる。


「‥‥‥‥知り合いか?」


「沖田さんに連れて行ってもらった鍛冶屋さんところの金田さん」


「金田?‥‥‥ああ、沖田が言っていた」


「沖田?剣壱、こいつ、沖田の知り合いか?」


「斎藤さんはね、沖田さんと同じ新選組の組長なの!」


それを聞いた金田さんは目を見開き、斎藤さんをジッと見る。


「金田さん?」


「斎藤っていやぁ、沖田の話によく出てくるんだよ。すごい剣豪なんだろ?」


「そうだよ!斎藤さんは、とっても強いの!」


同意を求めるように斎藤さんの方を向くと、顔をそらされた。


よく見ると、耳が少し赤い。


あれ?もしかして‥‥‥‥照れてる?


だとしたらものすごく貴重だ。


‥‥‥‥あ、そうだ!
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