新選組と最強子供剣士
他には何も落ちていない。


目が慣れてくると、川に草が生えたところという場所だとわかった。


空を見上げると、星々がきらめいている。


ここ、東京じゃないよな?


こんな場所知らないし。


それに今は5月のはずなのに気温が高い。


暑いな‥‥‥長袖のパジャマは結構きつい。


第一、都会で星がこんなに見えるはずがない。


クゥちゃんを抱きながら草の坂道を登ると、木造の建物が沢山。


本当にここどこだ?


とりあえず歩いて行くと、ここが碁盤のような造りであることが分かった。


碁盤のようにしっかりと綺麗なところ。


道は直線にグッと伸びていて、同じような道や建物が並んでいる。


でも、そんな事あるはずがない。


そんな造りは100年前位におさらばだ。


それに灯りが1つもない。


まるで時代劇のセットのようなところ。


映画村?にしてはリアルすぎるし、やっぱり灯りがないのはおかしい。


映画村なら建物はともかく、こんな川や草を表現しないだろう。


もう深夜なのだからか、道には誰もいない。


まさかタイムスリップ?


は、そんな非現実的なこと起こるはずがない。


でも、僕の身体には起きているし‥‥‥


可能性は無いこともないか。


とりあえず今日は川のところに戻った。


何が起こっているのかが理解が出来ない。


やっぱり夢と考えるのは無理がありすぎるし。


考えているとひどく眠気が襲ってくる。


そして僕はいつの間にか、クゥちゃんを抱きながら眠りについた。
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