新選組と最強子供剣士
ま、何の相談かは分かってるんだけど。


ちょっと遅すぎるよなぁ。


「二日後だ」


「報告遅くない?」


「もう決まった。二日後、手引きしろ」


「‥‥‥‥」


土方さんの顔は真っ直ぐに見る。


‥‥‥‥ヒュン!


僕は小太刀を抜き、土方さんの目の前に一瞬で突きつけた。


「‥‥‥‥なんだ?」


「目が曇っているぞ?土方歳三」


「ハッ、冗談言うな」


冗談ならいいんだけど。


ま、いいか。


「いいよ。手引きしてあげる」


「頼んだぞ」


「ああでも、それなりの報酬は用意しといて♪
僕、最近欲しいもの出来たんだ~」


「はぁ!?」


「ま、土方さんが払えるだけのお金でいいよ」


「金要求すんのかよ‥‥‥」


「僕だって、ただ働きは嫌だからね」


「わぁったよ」


土方さんが渋々というように言う。


おお、顔が歪んでらっしゃるよ。


でも、報酬があったほうがやる気もでるし。


僕は土方さんに嫌みな笑みを向けて言った。





「僕は新選組を信用してるけど、信頼はこれっぽっちもしてないんだから」





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